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「横須賀[市]」の意味・わかりやすい解説
横須賀[市]【よこすか】
神奈川県南東部の市。1907年市制。三浦半島中央部を占め,浦賀,久里浜地区を含む。東京湾に臨む中心市街は横須賀港の港湾都市として発達,1865年幕府が洋式造船所を着工,1877年海軍港に指定され,鎮守府や工廠などの海軍施設が増加,内陸には東京湾要塞(ようさい)関係の陸軍施設が設置された。現在も米海軍と自衛隊の基地,防衛大学校があり軍事的性格が強い。追浜(おっぱま),田浦地区の自動車,浦賀地区の造船のほか食品・機械工業の大工場があり,1兆6791億円(2003)の製造品出荷額を上げている。横須賀港は1948年貿易港に指定され,小川地区に1974年新港が完成し,自動車の輸出などに利用されている。横須賀線,京浜急行電鉄本線・久里浜線が通じ,久里浜・浦賀地区には1960年代から大規模な住宅団地が造成された。観音崎,衣笠公園,三浦按針(W.アダムズ)の墓(史跡)がある。100.83km2。41万8325人(2010)。
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