機械的・器械的(読み)きかいてき

精選版 日本国語大辞典 「機械的・器械的」の意味・読み・例文・類語

きかい‐てき【機械的・器械的】

〘形動〙
機械を活用して仕事をすること。「農作業を機械的に行なう」
② 機械に関するさま。機械の方面のさま。
※浅黄服の男(1912)〈吉田絃二郎〉上「先天的に機械的の頭を有(も)った彼は」
③ (比喩的に) 機械のようであるさま。
(イ) 自分の意志ではなく、他の意志に従ってでもするように、行動するさま。個々の対象に応じた処置をせず、一律に処理するさま。また、機械のように単調な動きをくりかえすさまにいう。
舞姫(1890)〈森鴎外〉「ただ所動的、器械的の人物になりて、自ら悟らざりしが」
※或る女(1919)〈有島武郎〉前「葉子は機械的に貞世に引っ張られて階子段を昇って行った」
(ロ) 整ってはいるが人間的温かみのないさま。
郵便報知新聞‐明治一七年(1884)一月四日「其組織全く器械的にして其精神に至っては未だ大に及ばざる所ある様に覚ゆ

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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