機関争議(読み)きかんそうぎ

精選版 日本国語大辞典 「機関争議」の意味・読み・例文・類語

きかん‐そうぎキクヮンサウギ【機関争議】

  1. 〘 名詞 〙 行政機関相互間に生じた主管権限、またはその行使に関する争い通常上級官庁または内閣によって裁定されるが、特に法律規定がある場合には裁判所出訴することができる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「機関争議」の意味・わかりやすい解説

機関争議
きかんそうぎ

行政機関相互の間での権限に関する争いをいう。本来,行政権内部の問題として上級行政機関の裁定によって解決するのが原則であるが,法律により裁判所への出訴が例外的に認められる場合がある。

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世界大百科事典(旧版)内の機関争議の言及

【機関訴訟】より

…現行行政事件訴訟法の認める客観訴訟の一類型であって,国または公共団体の機関相互間における権限の存否またはその行使に関する紛争についての訴訟をいう(行政事件訴訟法6条)。もともと,国や地方公共団体の機関相互の間の権限存否をめぐる紛争あるいは地方公共団体の議会と長との間の紛争(いわゆる機関争議)は,国民の具体的な権利義務に関する紛争ではないから,一般には〈法律上の争訟〉の性格を有しない。したがって,このような機関争議の解決は必ずしも裁判所の裁判にゆだねられる必然性はなく,むしろ行政的ないし政治的な解決方法にゆだねられることが多い。…

※「機関争議」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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