欧希範五臓図(読み)おうきはんごぞうず

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「欧希範五臓図」の意味・わかりやすい解説

欧希範五臓図
おうきはんごぞうず

北宋時代に刊行された解剖図。慶暦5 (1045) 年,中国,広西の欧希範ら 56名が反逆人として捕えられ,はりつけにされ腹を裂かれた。その解剖図を宋景が描き,呉簡が序文をつけたもの。 11~12世紀の解剖図としては世界最高の水準を示している。政和3 (1113) 年,安徽省の郡守李夷行がこれを修正する目的で解剖を行わせ,医師楊介が編集したものが『存真環中図』である。同書は鎌倉時代に日本に伝わり,梶原性全の著『頓医抄』に全文が収載されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android