歌川豊国(1世)(読み)うたがわとよくに[いっせい]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「歌川豊国(1世)」の意味・わかりやすい解説

歌川豊国(1世)
うたがわとよくに[いっせい]

[生]明和6(1769).江戸
[没]文政8(1825).1.7. 江戸
江戸時代後期の浮世絵師。俗称倉橋熊吉,のち熊右衛門。号は一陽斎歌川豊春門人。初め黄表紙,絵本類の挿絵,次いで鳥居清長喜多川歌麿特色を加味した美人画を描く。寛政期頃より役者似顔絵に手を染め,見得の美しさを派手に描いた『役者舞台之姿絵』 (1794~96) が出世作となる。さらに文化年間には,歌川風の役者似顔絵と美人画で大衆的人気を博す。国貞,国芳,国政ほか数十人の弟子がおり,江戸時代末期の浮世絵界の第一人者。主要作品『風流七小町略姿絵』『七代片岡仁左衛門の藤原時平』。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android