歌浄瑠璃(読み)うたじょうるり

山川 日本史小辞典 改訂新版 「歌浄瑠璃」の解説

歌浄瑠璃
うたじょうるり

浄瑠璃の分類用語。狭義には芝居用ではなく,宴席などで演奏を聞かせることを目的としたもの。別に座敷浄瑠璃・肴(さかな)浄瑠璃などともいう。河東(かとう)節・一中(いっちゅう)節・宮薗(みやぞの)節・新内(しんない)節などがある。広義には歌舞伎の舞踊音楽としての浄瑠璃である常磐津(ときわづ)節・富本節清元節なども含む。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の歌浄瑠璃の言及

【浄瑠璃】より

…豊後掾の門弟宮古路薗八が京で薗八節(宮薗節)を広め,この分派の春富士正伝が正伝節を上方の歌舞伎で語り,豊後掾の門弟宮古路繁太夫は繁太夫(しげたゆう)節を元文(1736‐41)ころから大坂の劇場や座敷で語った。河東節,新内節,薗八節などは酒席で多くうたわれたので肴(さかな)浄瑠璃,歌浄瑠璃といわれた。 京都では最も早く浄瑠璃の発生をみた。…

※「歌浄瑠璃」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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