止止不須説(読み)シシフシュセツ

デジタル大辞泉 「止止不須説」の意味・読み・例文・類語

しし‐ふしゅせつ【止止不須説】

法華経方便品にある、法華一乗の法を説くように請う舎利弗しゃりほつに対して、釈迦が説くまいと答えた言葉。「止みなん止みなん説くべからず」と訓読する。

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精選版 日本国語大辞典 「止止不須説」の意味・読み・例文・類語

しし‐ふしゅせつ【止止不須説】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「法華経‐方便品」で、舎利弗(しゃりほつ)が釈迦に、法華一乗の法門を説くよう願った時に、釈迦の答えた偈(げ) ) 「止みなん止みなん説くべからず」の意。
    1. [初出の実例]「見たてまつり初めしよりこそは、この世を捨て難いものに思なりにしか。あはれに味気ない事なりや。かかればこそ、仏の、ししふしうせつとの給けれ」(出典:狭衣物語(1069‐77頃か)四)

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