正座(読み)セイザ

デジタル大辞泉 「正座」の意味・読み・例文・類語

せい‐ざ【正座/正×坐】

[名](スル)足をくずさないで正しい姿勢で座ること。ふつう、足先を伸ばして足の甲を床につけ、尻をかかとに据えて背筋を伸ばした姿勢にいう。端座。「―して話を聞く」
[類語]端座する腰掛ける掛ける着座着席安座静座黙座腰を下ろす着く跪く

しょう‐ざ〔シヤウ‐〕【正座】

正客しょうきゃくの座。正面座席

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「正座」の意味・読み・例文・類語

せい‐ざ【正座・正坐】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 礼儀正しくきちんとすわること。膝をそろえてきちんとすわること。端座。
    1. [初出の実例]「正坐十劫の昔より 慈光世界を照す也」(出典:空也和讚(12C後か))
    2. [その他の文献]〔後漢書‐儒林伝序〕
  3. しょうざ(正座)

しょう‐ざシャウ‥【正座】

  1. 〘 名詞 〙 正式に迎えるべき客がすわる、正面の座席。横座
    1. [初出の実例]「其日から正座(シャウザ)になをって焼物の大きなるをすはって」(出典浮世草子世間娘容気(1717)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「正座」の意味・わかりやすい解説

正座
せいざ

日本独特の姿勢保持の一つで、その座り方が一般的な座り方とみなされるようになったのは、元禄(げんろく)~享保(きょうほう)(1688~1736)のころからといわれている。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

日本文化いろは事典 「正座」の解説

正座

膝をおりまげ、膝下から足の甲を床につけ、尻を足の裏の上にのせる座り方です。現代日本人の生活スタイルが洋式化していることもあり、この座り方をする機会は減りつつあります。

出典 シナジーマーティング(株)日本文化いろは事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の正座の言及

【ひざ(膝)】より

… 可動範囲の大きい股関節と,1軸性に近い膝関節とがとる屈曲位の組合せによって,さまざまな座位ができる。日本でいうおもな座位のうち,正座は古代のエジペト,ギリシア,中国にすでにあり,礼拝中のイスラム教徒の座位も正座に近い。アラブやイランなどでも日常往々にして正座する。…

※「正座」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android