正格旋法(読み)せいかくせんぽう(英語表記)authentic modes

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「正格旋法」の意味・わかりやすい解説

正格旋法
せいかくせんぽう
authentic modes

音楽用語教会旋法うち,フィナーリス (終止音) からオクターブ上のフィナーリスまでの音域 (アンビトゥス) をもつ旋法,すなわちドリア,フリギア,リディア,ミクソリディア,エオリア,イオニアの各旋法をさす。フィナーリスをオクターブ音域の中間にもつ変格旋法と対照される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の正格旋法の言及

【旋法】より


[西洋]
 西洋中世のモードゥスmodusから発する理論用語は,リズムのモードゥスと音階のモードゥスとがあり,旋法にあたるものは後者である。西洋の音階では全音階の各度に主音がくるので理論上7個の旋法があり,また主音を第1度と一致させる正格旋法や,一致しない変格旋法がある。このように一つの音階から数多くの旋法が考えられるが,中世ヨーロッパではこのうち四つの正格旋法,四つの変格旋法が用いられ,これが教会旋法として,その後独自の理論を発展させた。…

※「正格旋法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android