正覚院跡(読み)しようがくいんあと

日本歴史地名大系 「正覚院跡」の解説

正覚院跡
しようがくいんあと

[現在地名]大宮市染谷

土蔵山と号し、本山派修験。本尊は不動明王。延宝九年(一六八一)の正覚院書上(土屋家文書)によれば、慶長九年(一六〇四)の火災で旧記を失い、開山開基などの由緒は不明という。正覚院はかつて土蔵どぞう坊と称していたが、寛文二年(一六六二)八月に不動院(現春日部市)頼重から正覚院の院号使用を許可され(「不動院頼重免許状」同文書)、正徳三年(一七一三)七月には京都聖護院門跡から土蔵山の山号使用を許可された(「三山奉行若王子奉書」同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android