此丈・是丈(読み)これだけ

精選版 日本国語大辞典 「此丈・是丈」の意味・読み・例文・類語

これ‐だけ【此丈・是丈】

〘名〙 (代名詞「これ」に助詞「だけ」が付いてできた語。副詞的にも用いる)
① この程度。これぐらい。これほど。強調気持を示すこともある。
※滑稽本・素人狂言紋切形(1814)下「是でもはやつまらぬものとは存ますが、是がヤハリ天道さまのお授け、これだけの持前でござります」
② このものやこの質、量に限定する意を示す。これきり。
※浪花聞書(1819頃)「これだけ夫だけなどいふ。これぎり夫ぎりなり」
[補注]同じ限定でも、「これだけ」は採り上げた物事を重視し、「これきり」は採り上げた物事が終極で、それ以外は捨てる意がある。したがって、「これだけ残った」とは言えるが「これきり残った」とは言えない。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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