精選版 日本国語大辞典 「此等・是等」の意味・読み・例文・類語
これ‐ら【此等・是等】
〘代名〙
① 事物をさし示す。
※古今(905‐914)仮名序「ひさかたのあめにしては、したてるひめにはじまり〈略〉せうとの神のかたち、をかたににうつりて、かがやくをよめるえびすうたなるべし。これらは、もじのかずもさだまらず、哥のやうにもあらぬことどもなり」
② 人物をさし示す。この方たち。
※大鏡(12C前)一「うたてげなるおきな二人、おうなといきあひて〈略〉これらうち笑ひ、見交していふやう」
[二] 話し手が属している場所。このあたり。ここら。このくに。
※有明の別(12C後)二「ひぐらしさぶらひつかれ給ぬらんを、よし、これらにては、いうなるあそびのかたよりは、まづかやうのわざをみいれ給へ」
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