武士は相身互い(読み)ブシハアイミタガイ

デジタル大辞泉 「武士は相身互い」の意味・読み・例文・類語

武士ぶし相身あいみたが

同じ立場のものは、互いに思いやりをもって助け合うべきであるということ。
[類語]世の中は相持ち旅は道連れ世は情け人は情け持ちつ持たれつ

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精選版 日本国語大辞典 「武士は相身互い」の意味・読み・例文・類語

ぶし【武士】 は 相身互(あいみたが)

武士同士は同じ立場であるから、互いに思いやりをして助け合わねばならないということ。また、そのような間柄
浄瑠璃仮名手本忠臣蔵(1748)五「お前もお侍の果そふなが武士は相身互」

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ことわざを知る辞典 「武士は相身互い」の解説

武士は相身互い

武士同士は、互いを思いやるものである。

[使用例] 武士は、敵味方に別れても、相見互いじゃと存じたによってかほどまで、寛大な取り扱いを致したのは、われらが寸志じゃに、それが各々方に判らなかったとは、心外千万じゃ[菊池寛乱世|1921]

[解説] 建て前を重んずる武士の生活のさまを表すことわざとして、「武士は食わねど高楊枝」があります。武士が誇り高いことのたとえですが、腹は減ってもひもじゅうないという生活を強いられる武士にとっては、同じ境遇にある者同士互いを思いやることは暗黙の内に求められたことであったでしょう。

〔異形〕侍は互い/もののふは相身互い身

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