武礼冠(読み)ブライカン

デジタル大辞泉 「武礼冠」の意味・読み・例文・類語

ぶらい‐かん〔‐クワン〕【武礼冠】

即位式元旦朝賀などの大儀で、近衛の大・中・少将などの武官礼服の際に用いた冠。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「武礼冠」の意味・読み・例文・類語

ぶらい‐かん ‥クヮン【武礼冠】

〘名〙 即位式、元旦の朝賀などの大儀で、武官が礼服のときに用いる冠。貞観式・延喜式によれば、近衛の大・中・少将を始め衛門兵衛の督・佐などにいたるまで用いたが、近世は大将代だけが用いることになった。近世の制は、紫の綸子(りんず)で五山冠を作り、周囲に花唐草を透彫にした薄金を張り、上に黒い羅を張った箱状の物をのせ、前面の左右両側に山雉の羽を三枚ずつさす。〔儀式(872)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android