武者走り(読み)ムシャバシリ

デジタル大辞泉 「武者走り」の意味・読み・例文・類語

むしゃ‐ばしり【武者走り】

城壁や城のまわりの土手内側に設けた通路。また、天守閣各層外壁の内側に設けられた通路。
軍船へさきからともに通じる板縁
江戸初期の劇場舞台の橋懸かり。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の武者走りの言及

【土居】より

…土居の勾配は,近世の軍学では,敲土居は高さ3間に敷(基底部)3間,つまり45度の傾斜,芝土居は敷2間,つまり60度の傾斜を定法としたが,山城で地山を削り残した土居の場合は,これより急勾配のものがある。土居の頂の平面を馬踏(まふみ)といい,塀や柵を設けた場合,その内側を武者走り,外側を犬走りという。屋敷や居館まわりの土居には竹を植えて崩れ止めや目かくしとすることが多く,近世の絵図等では土居藪,土手藪と記され,土居が崩れていても残存する藪から土居の線を復原できることがある。…

※「武者走り」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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