歩調(読み)ホチョウ

デジタル大辞泉 「歩調」の意味・読み・例文・類語

ほ‐ちょう〔‐テウ〕【歩調】

歩くときの調子。特に大勢で歩くときの足どり。足並み。「歩調を速める」「歩調をとる」
大勢で行動するときのお互いのそろいぐあい。足並み。「仕事歩調を合わせる」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「歩調」の意味・読み・例文・類語

ほ‐ちょう‥テウ【歩調】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 歩行の調子。特に、大勢の人々がいっしょに歩くときの歩き方。あしなみ。
    1. [初出の実例]「歩調正しい靴音がハタと室の前に留った」(出典:青春(1905‐06)〈小栗風葉〉春)
  3. 複数の人々の、考え方や行動の揃い具合。また、その一致の仕方。あしなみ。
    1. [初出の実例]「昨今漸く歩調が少しととのふ様になって来た」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉九)
  4. 物事を進めていく方法。また、物事の進む速度
    1. [初出の実例]「余も亦歩調を迅速にし、一頁にても多く起稿し」(出典:一年有半(1901)〈中江兆民〉三)
  5. 徒歩の兵などが正規の歩度を守って歩行すること。

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