歯の生えてくるのが遅い(乳歯萌出遅延)

六訂版 家庭医学大全科 の解説

歯の生えてくるのが遅い(乳歯萌出遅延)
(歯と歯肉の病気)

 歯が生えてくるのが遅れがちになる要因としては、低体重児未熟児)であること、出生時の異常による後遺症をもっていること、出生後に重い感染症にかかった既往があること、染色体異常などの先天的な問題をもっていること、出生後に重い栄養障害になったことがあること、などがあげられます。

 しかし、本来、子どもの発育には個人差があるもので、歯の萌出時期も子どもによって4~5カ月もの差があります。全身の発育が早ければ歯が生えるのも早く、反対に発育が遅いと萌出時期も遅くなります。ですから、育児本などに記載してあるとおりの時期に歯が生えなかったからといって、過度に神経質になる必要はありません。まずは、その子どもの個性として考えましょう。ただ、明らかに子どもの発育に対して歯の萌出が遅いと思われる場合は、歯科医療機関で相談してください。

出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報

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