死ぬ権利(読み)しぬけんり(英語表記)right to die

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「死ぬ権利」の意味・わかりやすい解説

死ぬ権利
しぬけんり
right to die

脳死あるいは植物状態に陥ったとき,患者または家族が,希望のない延命措置を断わり,尊厳死を求める権利。米連邦最高裁判所は,1990年6月,交通事故で植物状態になった女性の両親の訴えに対して,初めて憲法上の権利として「死ぬ権利」を認めた。しかし,患者の意思が確認できないという理由で,両親の訴えそのものは却下された。アメリカでは,90年7月現在,41州で尊厳死法が制定され,延命治療を拒否するリビングウイルを残しておけば,尊厳死が認められている。しかし,自殺ほう助の問題と絡んで,さまざまな論議があるのも事実である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディア 「死ぬ権利」の意味・わかりやすい解説

死ぬ権利【しぬけんり】

リビングウィル

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android