しちゅう【死中】 に =活(かつ)[=生(せい)]を求(もと)む
絶望的な
状態の
なかでも、なお生きるべき道を探し求める。
難局を打開するために、進んで
危機をむかえる。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
死中に活を求む
絶望的な状況にあっても、なお助かる道を探すこと。また、難局を打開するために、あえて危険を冒すこと。
[使用例] そこでだ、死中に活を求める方法として、だね、全国に支社を四つほど作ろうと思う[古山高麗雄*金色の鼻|1973]
[由来] 「[後漢書]―公孫述伝」に見える話から。一世紀、後漢王朝が成立したばかりの中国でのこと。蜀(現在の四川省)という地方で独自の勢力を築いていた公孫述は、後漢王朝の軍隊に攻め込まれることになりました。このとき、公孫述が部下の延岑にどうすべきか尋ねたところ、返ってきたのは「男児、当に死中に生を求むべし(男なら、死を待つような状況でも生き残る方法を探すべきです)」という答え。そこで、公孫述は財宝をはたいて決死隊を募り、奇襲に成功したのでした。なお、公孫述はその後も抵抗を続けましたが、結局は後漢の軍隊に滅ぼされています。
〔異形〕死中に生を求める。
出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報
死中に活を求む
死を待つよりほかにないような絶望的な状態の中にあっても、なお生きるべき道を捜し求める。また、難局を打開するために、あえて危険な状況の中に飛び込んで行く。
[使用例] そこでだ、死中に活を求める方法として、だね、全国に支社を四つほど作ろうと思う[古山高麗雄*金色の鼻|1973]
[解説] 「晋書―呂光載記」にあることばから。
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