死苦(読み)シク

デジタル大辞泉 「死苦」の意味・読み・例文・類語

し‐く【死苦】

死ぬときの苦しみ。また、死ぬような苦しみ。
仏語四苦の一。人間が免れることのできない死の苦しみ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「死苦」の意味・読み・例文・類語

し‐く【死苦】

〘名〙
① 仏語。四苦の一つ衆生が免れることのできない死という苦しみ。また、死ぬときの苦しみ、あるいは、死によって生ずるさまざまな苦しみなどをいう。
散木奇歌集(1128頃)雑下「貧窮にさいくをしたるすいくかな いと連歌ともなかりけるをききなして 死苦もきたりてせめむものをや」
※康頼宝物集(1179頃)中「毗沙門天王は死苦には逢ふとも貧苦にはあはじとの給へり」
② 死ぬほどの苦しみ。死ぬかと思うほどの苦痛。
※遅過ぎた日記(1954)〈長与善郎〉ソ聯の参戦「敗けた者は敗けただけの屈辱と死苦に遭はねばならぬ」

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