残編(読み)ザンペン

デジタル大辞泉 「残編」の意味・読み・例文・類語

ざん‐ぺん【残編/残×篇】

多くが散逸した書物の、のこっている部分
刊行されている書物に、あとから付け加える編。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「残編」の意味・読み・例文・類語

ざん‐ぺん【残編】

〘名〙
① 散逸した残りの書冊。ちりぢりになった本の残った一部分残本
日本詩史(1771)序「残篇語、膾炙人口而其名堙晦無聞者」 〔成廷珪‐夜思詩〕
② 書物でこれまでに成立したものの追加としてつけ加える編。
読本椿説弓張月(1807‐11)残「弓張月拾遺編、上帙五冊、前月既に刊行す。その残編(ザンヘン)五冊ここに刻成て、初て全部す」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「残編」の読み・字形・画数・意味

【残編】ざんぺん

散逸した書の一部。宋・欧陽脩〔九経正義中の讖緯を刪去せんことを論ずる子〕興りて佚を收拾せるも、存する(いくばく)も無し。或いは殘屋壁に出づるも、~を去ることく、考證すべき無し。

字通「残」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android