(読み)セン

デジタル大辞泉 「殲」の意味・読み・例文・類語

せん【殲】[漢字項目]

[音]セン(呉)(漢) [訓]つくす ほろぼす
殺しつくす。滅ぼす。「殲滅
[補説]「殱」は俗字

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「殲」の読み・字形・画数・意味


21画

[字音] セン
[字訓] ころす・みなごろし・つきる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(せん)。(せん)は多くの人の首を一度に伐る意で、殲の初文。〔説文〕四下に「盡にするなり」と細密にする意とするが、多く殲滅の意に用いる。

[訓義]
1. ころす、みなごろし、みなごろしにする。
2. ほろぼす、つきる。

[古辞書の訓]
名義抄〕殲 ホロブ・ホロボス・ツクス・コロス

[語系]
殲・tziam、tzianは声義近く、は〔説文〕十二下に「滅ぼすなり」とあり、殲滅の意。殘(残)dzanも同系の語で、ものを残滅することをいう。

[熟語]
殲夷殲傷殲奪殲敵・殲殲剝殲亡殲撲・殲滅殲戮
[下接語]
剋殲・師殲・歯殲・身殲・尽殲・殄殲・半殲

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android