殴り付ける(読み)ナグリツケル

デジタル大辞泉 「殴り付ける」の意味・読み・例文・類語

なぐり‐つ・ける【殴り付ける】

[動カ下一][文]なぐりつ・く[カ下二]
強く殴る。「思いきり―・ける」
絵や文章などを、なげやりに粗っぽく書く。
「汎そ八九十枚―・けたが」〈逍遥当世書生気質
[類語]打つ叩く殴るぶつ小突くひっぱたく叩きのめす打ち据えるぶん殴る殴り飛ばす張る食らわすはたく噛ますぶち噛ますぶっ叩く張り飛ばす張り倒すぶちのめすぶっ潰す殴打する

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精選版 日本国語大辞典 「殴り付ける」の意味・読み・例文・類語

なぐり‐つ・ける【殴付】

  1. 〘 他動詞 カ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]なぐりつ・く 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙
  2. ひどく殴る。力にまかせて殴る。
    1. [初出の実例]「禿を朱らうのきせるで打擲(ナグリ)つけたり」(出典西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉九)
  3. 手荒に、あるいは、なげやりにものをする。特に、書や絵や文章などを書くことに用いる。
    1. [初出の実例]「法外は文徴明流の手跡もならひしゆへに、唐人めかしてなぐりつけ」(出典:黄表紙・高漫斉行脚日記(1776)上)

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