段返(読み)だんがえし

精選版 日本国語大辞典 「段返」の意味・読み・例文・類語

だん‐がえし ‥がへし【段返】

〘名〙
箏曲地唄で手事が二段以上にわたる時、互いに段を違えて合奏すること。一人が初・二段と奏するのに対し、他は逆に二・初段と奏して合奏する。
② 二つの物事が逆になること。
歌舞伎勧善懲悪覗機関村井長庵)(1862)五幕「蛤の塩蒸出立の飯を喰はしたは月見葬礼の段返(ダンガヘ)し」
茶番で、同じ景物(けいぶつ)を見立て直して使うこと。二回見立て直すのを二段返し、三回のを三段返しという。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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