殷海光(読み)いんかいこう

百科事典マイペディア 「殷海光」の意味・わかりやすい解説

殷海光【いんかいこう】

台湾思想家。西南連合大学,清華大学哲学研究所に学ぶ。1949年,台湾に渡り,台湾大学哲学系で教職に就く。50年代から60年代の台湾でもっとも影響力のあった知識人である。ラッセルハイエクポパーなどの影響を受け,科学的方法,個人主義リベラリズムに基づき,権威主義に反対して思想的自由を主張した。国民党戒厳令下の台湾で自由主義思想の指導者として人々の尊敬を集めた。著書に《中国文化の展望》(1966年)など。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android