殿台遺跡(読み)とのだいいせき

日本歴史地名大系 「殿台遺跡」の解説

殿台遺跡
とのだいいせき

[現在地名]成田市土屋

根木名ねこな川左岸の台地上に立地。縄文時代後晩期から中世に至る各期の遺構・遺物が検出された。昭和五六年度から五八年度の調査により縄文後晩期の住居跡二三軒・土坑一二五基、古墳時代の住居跡二三軒などが検出された。とくに縄文晩期の豊富な資料が注目され、第九群土器とされた土器群は中部高地の氷式土器に対比される。

殿台遺跡
とのだいいせき

[現在地名]市川市大野町四丁目

大柏おおがしわ谷に開析する小支谷に面した台地上にある。遺跡の範囲は約一六〇〇平方メートルで、弥生時代終末期の集落跡を中心とし、旧石器時代と縄文時代前期後葉に属する遺構・遺物も確認されている。昭和四四年(一九六九)の発掘調査によると、弥生終末期の竪穴住居跡が八軒検出され、それが北側に開口する半円状の集落を形成していることが判明した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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