殿最(読み)でんさい

精選版 日本国語大辞典 「殿最」の意味・読み・例文・類語

でん‐さい【殿最】

〘名〙 (「殿」は下功、「最」は上功の意) すぐれた功績とそれほどでもない功績。
家伝(760頃)下「公力用公正、綜管選事、考迹功能、審知殿最、由其称否、察其黜陟
公議所日誌八下・明治二年(1869)四月「且進士の登第落第を以て、府県知事の殿最を定めん」 〔漢書‐宣帝紀〕

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普及版 字通 「殿最」の読み・字形・画数・意味

【殿最】でんさい

論功のとき、上功を最、下功を殿という。漢・班固〔賓の戯れに答ふ〕辯を馳(は)すること濤波の如く、(文)を(つら)ぬること春の如きも、ほ殿最には無きなり。

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