比表面積(読み)ヒヒョウメンセキ

化学辞典 第2版 「比表面積」の解説

比表面積
ヒヒョウメンセキ
specific surface area

固体単位質量当たりの全表面積をいう.多孔体の全表面積粒子の外表面積と(細孔)内部表面積からなる.また,担持触媒では活性成分表面と不活性成分表面からなるが,全表面積とはこれらの面積の総和をさす.測定方法としては,窒素などの不活性気体物理吸着量から求めるのが一般的である.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 「比表面積」の解説

比表面積

 一定の量の物体,例えば溶液とか粉体に含まれる全粒子の表面積の総和.粒子が小さいほど大きな値を示す.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の比表面積の言及

【界面化学】より

…一方,固体の表面では内部と異なる原子配列の不規則性があり,気体などの分子を吸着する。活性炭,シリカゲル,ゼオライトなどはとくに単位重量あたりの表面積(これを比表面積という)が大きく,吸着作用が著しいので,吸着剤として利用される。吸着された分子が化学的に活性となり化学反応をひき起こす場合には,その固体表面は触媒作用を示す。…

※「比表面積」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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