毛利基(読み)モウリ モトイ

20世紀日本人名事典 「毛利基」の解説

毛利 基
モウリ モトイ

明治〜昭和期の特高官僚 特高警察部初代特高課長。



生年
明治24(1891)年2月11日

没年
昭和36(1961)年12月17日

出生地
福島県

学歴〔年〕
福島中〔明治41年〕中退

経歴
小学校教師などを経て、大正4年警視庁に勤務。10年警視庁特高課労働係に転じ、昭和3年日本共産党の再建大会を内定し、3.15事件の立て役者となる。7年特別高等警察部(特高)設立に伴い初代特高課長に就任、11年特高第2課長。この間、武装共産党事件、熱海事件などを指揮して“特高警察の至宝”と謡われた。16年佐賀県、17年岐阜県、20年埼玉県の警察部長を務めた。20年9月退官。21〜26年公職追放となり、晩年郷里農業に従事した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「毛利基」の解説

毛利基 もうり-もとい

1891-1961 大正-昭和時代前期の官僚。
明治24年2月11日生まれ。警視庁特別高等課労働係として,三・一五事件の内偵活躍。昭和7年特別高等警察部の発足により,初代特高課長。スパイMをもちいた熱海事件など,共産党壊滅に腕をふるった。のち佐賀県,埼玉県などの警察部長。昭和36年12月17日死去。70歳。福島県出身。福島中学中退。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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