毛呂山(読み)もろやま

改訂新版 世界大百科事典 「毛呂山」の意味・わかりやすい解説

毛呂山[町] (もろやま)

埼玉県南部,入間郡の町。人口3万9054(2010)。飯能市の北にあり,町域の西半は秩父山地東縁の山地,東半は入間台地である。かつて養蚕が盛んであったが,現在は養鶏がこれに代わっている。JR八高線,東武越生(おごせ)線が通じ,1960年代後半から越生線沿線に民間の建売住宅団地を中心として住宅地化が進み,人口が増加した。坂戸市や川越市への通勤者が多い。八高線毛呂駅付近に埼玉医科大学がある。町の北西端,大高取山の南麓にある桂木ユズの名産地。南端にある葛貫(つづらぬき)は武者小路実篤提唱になる新しき村が1939年に開かれたところで,養鶏を町に広める中心となった。臥竜(がりゆう)山と呼ばれる小丘陵上には,出雲伊波比神社があり,源頼義の奉納に始まるという流鏑馬(やぶさめ)の神事が伝承されている。西部の鎌北湖は花見,キャンプ,物見山(375m)にかけてのハイキング適地で,黒山県立自然公園に属する。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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