毛蜱(読み)ケダニ

デジタル大辞泉 「毛蜱」の意味・読み・例文・類語

け‐だに【毛×蜱】

赤色体表に細かい毛を密生するダニ総称。体長1~3ミリ。幼虫時代は昆虫・鳥・ネズミなどに寄生するが、成虫地表で自由生活をする。タカラダニ科・ナミケダニ科・ツツガムシ科などを含み、広義にはハダニツメダニなども含む。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「毛蜱」の意味・読み・例文・類語

け‐だに【毛蜱】

〘名〙 クモ綱ダニ目に属するケダニ類の総称。体長一~三ミリメートルくらいでダニとしては小さくない。体色があざやかな赤色なので肉眼でも見える。形は肩の張った卵形またはひょうたん形で、全身に赤い短毛が密生。あしは成虫で八本、幼虫では六本。成虫は森林内の岩上、コケ落葉の中などに自由生活するが、ナミケダニ科やタカラダニ科の幼虫はバッタ、セミ、クモなどに寄生し、ツツガムシ科の幼虫は鳥獣に寄生しツツガムシ病の病原体を媒介する。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

動植物名よみかた辞典 普及版 「毛蜱」の解説

毛蜱 (ケダニ)

動物。ナミケダニ科の大形ダニの総称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android