毛馬閘門(読み)けまこうもん

日本歴史地名大系 「毛馬閘門」の解説

毛馬閘門
けまこうもん

淀川の水量調節のために設けられた閘門と洗堰総称。明治一八年(一八八五)の淀川大水害を契機に、同二九年から同四三年にかけて淀川の大改修が行われ、直流する新淀川が掘削された。この改修工事の際、毛馬で新淀川と分岐する旧淀川(大川)に注ぐ水量を調節し、市内を洪水から守り、上流下流の舟運の便のため建設されたのが毛馬閘門と洗堰である。オランダ人技師ヨハネス・デレーケが設計、閘門は明治四〇年竣工。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android