民主労働党[リトアニア](読み)みんしゅろうどうとう[リトアニア](英語表記)Lietuvos Demokratinés Darbo Partijos

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

民主労働党[リトアニア]
みんしゅろうどうとう[リトアニア]
Lietuvos Demokratinés Darbo Partijos

リトアニア政党。 1990年旧リトアニア共産党の独立派勢力が結成。基本政策には市場経済へのゆるやかな移行を掲げる。 92年 10,11月の新議会選挙では,非共産主義系民族団体で独立運動を主導したリトアニア改革運動 (サユジス ) を抑え,過半数を上回る 73議席を獲得。 93年2月に行われた独立後初の大統領選挙でもアリギルダス・ブラザウスカス党首が農業改革など経済再建を訴えて快勝。翌月アドルファス・シュレジェビチウスが首相および党首に就任した。しかし 95年3月の地方選挙では野党祖国同盟が各地で第1党に躍進,さらに同年末シュレジェビチウス首相の金融スキャンダルで政局混乱,翌 96年総選挙では経済停滞も影響し,わずか 12議席しか獲得できず大敗した。 97年 10月ブラザウスカス大統領は引退を表明。党勢力は一気に後退した。

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