気難(読み)きむずかしい

精選版 日本国語大辞典 「気難」の意味・読み・例文・類語

き‐むずかし・い ‥むづかしい【気難】

〘形口〙 きむづかし 〘形シク〙 (「きむつかしい」とも)
気分がすぐれない。うっとうしい。また、何かをするのがわずらわしい。
※俳諧・談林十百韻(1675)上「水風呂よりも寧洗足〈松意〉 旅衣幾日かさねて気むつかし〈志計〉」
人情本・春色梅美婦禰(1841‐42頃)初「夫とも貴君もお気欝(キムヅカシ)くは明日でもよろしふござゐます」
自我が強く神経質で、容易に人に同調しない。
※人情本・英対暖語(1838)四「客人の中に、寔に気むづかしいお客があって」
きむずかし‐げ
〘形動〙
きむずかし‐さ
〘名〙

け‐むつかし【気難】

〘形シク〙 (「け」は接頭語) うす気味わるい。不快である。いとわしい。
今昔(1120頃か)二八「蛇は忽に人を不害(ころさ)ねども、急(き)と見付つれば気六借(けむつかし)く踈(うと)ましき事は」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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