水平探測気球(読み)すいへいたんそくききゅう(英語表記)horizontal sounding balloon

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「水平探測気球」の意味・わかりやすい解説

水平探測気球
すいへいたんそくききゅう
horizontal sounding balloon

高度一定に保ち,風のまにまに流れ,その高度の風速気圧気温湿度観測する気球。気球の容積が変わらないようにして一定量のヘリウムガスが詰められているため,気球は大気中で密度が一定の面に沿って流れていく。流れる気球の位置を追跡すれば風速がわかり,気球に吊るされた測器からの電波地上で受けると気圧,気温,湿度がわかる。気球はどこにでも自由に流れていくため,ラジオゾンデによる観測をしていない地域でも上層気象がわかる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android