水張(読み)みずばり

精選版 日本国語大辞典 「水張」の意味・読み・例文・類語

みず‐ばり みづ‥【水張】

〘名〙
① 糊を用いないで、水だけで布帛を張って乾かすこと。また、水だけで張り乾かした布帛。
※俳諧・毛吹草(1638)六「水ばりに張は氷の衣かな〈光有〉」
② 紙に水を塗ってから、あるいは紙を水に浸してから、張りつけること。特に美術で、紙を板やパネルに張りつける際に行なう。
③ 紙・布などのような薄いものが、水気のある場所に張り付いてしまうこと。また、その状態
豊年虫(1928)〈志賀直哉〉「弱い蜉蝣は一度落ちると、その薄い羽を水張(ミヅバ)りにされ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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