水戸辺村(読み)みとべむら

日本歴史地名大系 「水戸辺村」の解説

水戸辺村
みとべむら

[現在地名]志津川戸倉とぐら

志津川湾の南西部にあり、東はたき浜、南と西は十三浜じゆうさんはま(現桃生郡北上町)、西は折立おりたて村に接する。水戸辺川に沿って水戸辺・在郷ざいごう戸倉集落があり、海岸部には波伝谷はでんやみやの集落がある。横山北沢よこやまきたさわ(現津山町)横山不動尊が百済より渡海の際、当地の塩津しおつ浦へ着岸したので、かつては村名を塩津浦とよんだが、いつの頃からか水戸辺村となったという(安永風土記)。そのため横山不動尊にまつわる旧跡が多い。

正保郷帳に田二一貫四三文・畑一六貫一六五文とあり、柴山と注記される。「安永風土記」によれば田三〇貫三九三文・畑二〇貫二七三文で、蔵入は一八貫四〇〇文、給所は二〇貫一六六文(合計一二貫文不足)、人頭一五三人(うち寺一)のうち寛永一八年(一六四一)の竿答百姓五一人、家数一五三、男四一五・女三八五、馬一六五で、五太木舟一・小晒舟一・さっぱ舟一〇・かっこ舟二九があり、産物に海栗・昆布が記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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