水無脳症(読み)すいむのうしょう(英語表記)hydranencephaly

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「水無脳症」の意味・わかりやすい解説

水無脳症
すいむのうしょう
hydranencephaly

胎児奇形の一つ。胎生期に内頸動脈形成不全が起り,大脳半球発達に異常が生じる,まれな奇形。大脳は完全に欠損して,その遺残は薄い膜様物となり,きわめて大きくなった脳室腔をおおっている。脳幹部,視床下部,大脳基底核には障害がない。頭蓋の大きさは多くは正常であるが,中脳水道の閉塞を伴って水頭症 (脳水腫) を起せば,大きくなる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android