水煙・水烟(読み)すいえん

精選版 日本国語大辞典 「水煙・水烟」の意味・読み・例文・類語

すい‐えん【水煙・水烟】

〘名〙
① 水がこまかに飛び散って煙のように見えるもの。みずけむり。みずしぶき。もや
※和漢朗詠(1018頃)上「嵆宅晴を迎へて庭月暗し 陸池日を逐うて水煙深し〈具平親王〉」 〔梁簡文帝‐登烽火楼詩〕
② (形が火に似ているのを忌み、同時に火を調伏(ちょうぶく)する縁起からいう) 仏語。塔の九輪(くりん)の上部にある火焔(かえん)形の装飾
※寂照堂谷響集(1689)一「上火珠者、最上金宝珠、我俗忌憚称一レ火故呼為水円
③ 中国で、タバコをのむときに用いる器具。煙を水に通してのむもの。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android