水素化脱アルキル(読み)スイソカダツアルキル

化学辞典 第2版 「水素化脱アルキル」の解説

水素化脱アルキル
スイソカダツアルキル
hydrodealkylation

アルキルベンゼン類を数十 atm の水素加圧下,無触媒で700~800 ℃ に加熱するか,アルミナに担持したCr,MoあるいはCo触媒を用いて500~650 ℃ で反応を行うと,アルキル基が脱離し([別用語参照]脱アルキル),ベンゼンが生成する.アルキルナフタレン類でも同様の反応が進行する.ナフサ改質や熱分解では,BTX(ベンゼン,トルエンキシレン)が決まった割合で併産されるので,トルエンなど工業的に需要の少ない成分をベンゼンに転化して,需給バランスをとるのに利用されている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android