水絵(読み)ミズエ

デジタル大辞泉 「水絵」の意味・読み・例文・類語

みず‐え〔みづヱ〕【水絵】

水彩画
浮世絵版画の一。輪郭に墨線を使用せず、紅・黄・緑などの淡色のみの色版でったもの。錦絵にしきえが誕生する前に流行

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「水絵」の意味・読み・例文・類語

みず‐えみづヱ【水絵】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 浮世絵版画様式の一つ。墨線を輪郭に用いずに、紅・藍・緑など淡色のみの色版で摺った版画。
  3. 水彩画。
    1. [初出の実例]「ポスタアは大きなのは画用紙の全紙へクレヨンか水絵(ミヅヱ)で描くこと」(出典:放浪時代(1928)〈龍胆寺雄〉二)

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世界大百科事典(旧版)内の水絵の言及

【水彩】より

…水絵(みずえ)とも呼ばれ,水溶性の顔料を使って描いた絵画をさす。アラビアゴムなどを混入して練り合わせた顔料を水で溶かして使うが,水溶性の顔料という点だけに注目すれば,古代エジプトのパピルスに描かれた絵,イランやインドのミニアチュール,あるいは日本画,中国画なども広義の水彩ということになる。…

※「水絵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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