水藤 五朗(読み)スイトウ ゴロウ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「水藤 五朗」の解説

水藤 五朗
スイトウ ゴロウ


職業
琵琶奏者

肩書
錦琵琶宗家(2代目)

本名
水藤 五郎

生年月日
昭和19年 6月19日

出生地
東京都

学歴
早稲田大学法学部〔昭和41年〕卒

経歴
“錦琵琶”という流派を興した琵琶名人の水藤錦穣を母に持ち、大学時代には母の前座を務めるようになった。昭和48年母が三越劇場の舞台で演奏中に急死し、琵琶演奏家のプロとなることを決意。錦琵琶2代目宗家として後進を指導する他、高崎芸術短期大学で琵琶の演習・理論を教えた。伝承が危ぶまれているため、その保存策として琵琶百選会を主宰セリフや朗読入りで現代風にアレンジした曲目で新しいファンを開拓するよう努めた。作曲作品に「毛利元就」「安寿と厨子王」など。

所属団体
日本琵琶楽協会,日本芸能を守る会

没年月日
平成17年 6月25日 (2005年)

家族
母=水藤 錦穣(琵琶奏者)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

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