水野常倫(読み)みずの・じょうりん

朝日日本歴史人物事典 「水野常倫」の解説

水野常倫

没年:昭和2.5.5(1927)
生年:嘉永1.11.5(1848.11.30)
江戸末から明治大正期の曹洞宗の尼。号は天明。尾張大野(愛知県大野町)の清水治平衛の3女。俗名琴子。9歳で近隣の微笑堂の観光尼に従って仏門に入る。のち,名古屋の水野平蔵の養女となる。明治35(1902)年,「全国尼僧取締役」となり,翌年,愛知県東春日井郡高蔵村薬師堂に私立尼僧学林を開き,2年後には曹洞宗の宗立として認可された(現愛知専門尼僧堂)。その後も各地に招かれて説法したが,晩年失明,弟子たちの篤い看護のもとで,尼教育につくし,近代尼の地位を築いた生涯を閉じた。<参考文献>曹洞宗尼僧史編纂会編『曹洞宗尼僧史』

(熊本英人)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android