氷礫土(読み)ひょうれきど

百科事典マイペディア 「氷礫土」の意味・わかりやすい解説

氷礫土【ひょうれきど】

氷河により運搬された砕屑(さいせつ)物が,氷河の融解により置き去られたもの。典型的なものは粘土で,数m〜数十mの巨礫をさまざまの程度に含む。現在の谷氷河では,粘土がほとんどなく,主として両側山地からくずれ落ちた岩片が運ばれている。北欧北米などでは,第四紀の氷河時代の氷礫土が認められ,中に含まれる巨礫はしばしば1〜2tに及び,数百kmも運ばれた例もある。
→関連項目氷河成層漂礫土

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岩石学辞典 「氷礫土」の解説

氷礫土

古いスコットランド語で堅い未層理の粘土で巨礫を含むもの[Bald : 1821, Price : 1973].スコットランドの多く地域で見られ,不毛の土地を作る.以前はshaleが用いられた[Williams : 1789].氷河の流動によって削り取られた岩屑が運搬され堆積し,泥,砂,礫などの混じり合ったもの.固まればtilliteになる[ランダムハウス : 1994].

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