氷縞(読み)ひょうこう

百科事典マイペディア 「氷縞」の意味・わかりやすい解説

氷縞【ひょうこう】

氷が解けて流れた水によって運ばれた物質が氷河の周辺の湖底に沈積して生じた細かい縞(しま)状の層理。各縞の境界は明瞭で厚さは数mm〜数cm。各縞の下部はやや粗粒の灰〜褐色の砂泥で,上部に向かって次第に細粒になり,黒〜青灰色の泥に変わる。下部のあらい層は夏縞,上部の細かい薄い層は冬縞と呼ばれる。夏縞は春から夏にかけての強い流水の運搬物であり,冬縞は主として秋の弱い流水の運搬物。一つの縞は1年を代表し,木の年輪にもたとえられるため,氷河期の研究にとって重要。
→関連項目氷縞粘土

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岩石学辞典 「氷縞」の解説

氷縞

バーブ氷縞粘土(verved clay)と同じに用いる場合がある.→バーブ

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

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