氷食症(読み)ヒョウショクショウ

デジタル大辞泉 「氷食症」の意味・読み・例文・類語

ひょうしょく‐しょう〔‐シヤウ〕【氷食症】

氷を好んで食べる異常食欲症状。厳密な定義はなく、一般に、1日で製氷皿1皿以上を食べるものをいう。原因は明らかではないが、鉄欠乏性貧血患者に比較的多いとされる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵mini 「氷食症」の解説

氷食症

氷を食べたい衝動にかられ、大量に食べてしまう病気のこと。食べるべきではないものを食べてしまう「異食症」の一種。1日に製氷皿1枚分以上の氷を食べる人は氷食症の可能性が高いとされる。原因はよくわかっていないが、精神疾患や鉄欠乏性貧血・鉄欠乏症により発症することは確認されている。若い女性や妊婦に多いとされ、食欲低下・疲労感・息切れ睡眠障害などを併発することが多い。血中の鉄分の値が低い場合には、鉄分を補給する薬(フェロミアなど)を継続使用することで治療する。

(2015-7-10)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android