汎存種(読み)はんぞんしゅ

精選版 日本国語大辞典 「汎存種」の意味・読み・例文・類語

はんぞん‐しゅ【汎存種】

〘名〙 生活し得る環境条件の幅が広く、広い地域に分布し得る生物種。繁殖力が強く、移動力や種子胞子の散布力が大きい。植物ではヒメジョオン・オオバコ、動物ではコガネムシネズミなど。また、土壌細菌微生物もこれに含まれる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の汎存種の言及

【固有種】より

…地域の大きさはさまざまにとることができるが,最大は1大陸とみてよい。2大陸以上にまたがって分布する種は,汎存種(はんぞんしゆ)または広分布種とよばれる。日本の種子植物のうち固有種はフサザクラ,カツラ,イワユキノシタや見慣れたカントウタンポポやカンサイタンポポなど,北海道から九州にかけて1600余種を数えることができる。…

※「汎存種」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android