汝是畜生発菩提心(読み)にょぜちくしょうほつぼだいしん

精選版 日本国語大辞典 「汝是畜生発菩提心」の意味・読み・例文・類語

にょぜちくしょう‐ほつぼだいしん ニョゼチクシャウ‥【汝是畜生発菩提心】

〘名〙
① (「梵網経‐下」に説く第四五軽戒の、常に大悲の心を起こして衆生教化するよう戒めたことばから) 仏語畜生に対して、おまえは畜生であるが菩提心を起こせと教えることば。
太平記(14C後)九「此聖其文をや知ざりけん、汝是畜生発菩提心(ニョゼチクしゃうホツボダイシン)とぞ唱たりける」 〔梵網経‐下〕
歌舞伎鳴神(日本古典全書所収)(1742か)「こなたの見る前で、この樽を岩に打ち付けて、砕いてしまはう。如是畜生発菩提心」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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