汝等・己等(読み)うぬら

精選版 日本国語大辞典 「汝等・己等」の意味・読み・例文・類語

うぬ‐ら【汝等・己等】

〘代名〙
対称。相手をののしったり、軽んじたりする場合に用いる。
(イ) 複数の相手に用いる。
浄瑠璃薩摩歌(1711頃)鑓じるし「うぬらふぜいと太刀(たち)打は、武運につきた、口おしい」
(ロ) 単数の相手に用い、「お前のようなとるにたりないもの」という気持をこめる。
歌舞伎幼稚子敵討(1753)六「『浅漬奴(あさづけやっこ)め、何ひろぐ』『うぬを踏みのめすわい』『うぬらに踏まれてよい物かい』」
② (反射指示) 複数の者に関して、侮蔑的に用いる。
※談義本・根無草(1763‐69)後「うぬらが夫婦(めうと)相対(あいたい)内証事を大そふらしく」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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