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江島其磧【えじま・きせき】

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  • 朝日日本歴史人物事典の解説

  • 生年: 寛文6 (1666)
    没年: 享保20.6.1 (1735.7.20)
    江戸時代の浮世草子作者一説には寛文7(1667)年生まれ,元文1(1736)年6月没。村瀬氏。京都富裕大仏餅屋の4代目初め権之丞と称し,元禄7(1694)年の父の死により家督相続したのちは,祖父や父と同じく庄左衛門と称する。祖父も父も連歌俳諧を嗜んでいたという其磧は,家督相続後間もなく浄瑠璃執筆を始める。ここでかかわった書肆八文字屋八左衛門こと自笑の依頼で書いた役者評判記『役者口三味線』(1699)が大いに当たり,その様式明治に至るまで評判記の定型となる。2年後にはその成功に乗じて,浮世草子の処女作『けいせい色三味線』を出版。その後もはじめは無署名で好色物を執筆し,宝永5,6(1708,09)年ごろからは,其磧の著作に自笑が作者として署名するようになる。『傾城禁短気』(1711)に至って西沢一風を完全凌駕した。そのころには家業が傾き,宝永7年に息子名で書肆江島屋市郎左衛門を開業。『野傾旅葛籠』(1712)の序文において,『色三味線』などが自作であると主張した。正徳3,4(1713,14)年には其磧,江島其磧を名乗るが,当初は「ギセキ」と読んだらしい。評判記『役者金化粧』(1719)にて連名和解宣言を掲げるまでの約9年間が,其磧と自笑との確執期であるが,『世間子息気質』(1712)などの気質物や,町人物,時代物新味をみせる。和解後はその前半期には歌舞伎を,後半期には浄瑠璃を翻案した時代物を多く著した。
    (樫澤葉子)

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  • デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

  • 江島其磧 えじま-きせき
     
    1666/67-1735/36 江戸時代前期-中期の浮世草子作者。
    寛文6/7年生まれ。京都の大仏餅屋。役者評判記「役者口三味線」,浮世草子「けいせい色三味線」を八文字屋から刊行,評判をとる。八文字屋と対立,一時江島屋を開業するが,のち和解。「世間子息気質」ほか,多数の浮世草子をのこした。享保(きょうほう)20/元文元年6月1日死去。70歳。姓は村瀬。通称は権之丞,庄左衛門。
    格言など】親苦労する,その子楽する,孫乞食する(「世間子息気質」)
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    (C)Kodansha 2009.
    書籍版「講談社 日本人名大辞典」をベースに、項目の追加・修正を加えたデジタルコンテンツです。収録人物のデータは2009年1月20日現在のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

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  • デジタル大辞泉の解説

  • えじま‐きせき 【江島其磧】
     
    [1667~1736]江戸中期の浮世草子作者。京都の人。本名、村瀬権之丞。通称、庄左衛門・市郎左衛門。井原西鶴のあとを受け、八文字屋自笑のもとで役者評判記・浮世草子を著した。著「傾城(けいせい)色三味線」「傾城禁短気」「世間子息気質(せけんむすこかたぎ)」など。江島屋其磧。
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    監修:松村明
    編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
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  • 百科事典マイペディアの解説

  • 江戸中期の浮世草子作者。本名村瀬権之丞,通称庄左衛門。京都誓願寺通の大仏餅屋の主人。正本屋の八文字屋と組み,役者評判記,浮世草子を書く。彼の作を中心とした八文字屋刊行の浮世草子は八文字屋本と呼ばれた。 (1666か67-1735か36)
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  • 大辞林 第三版の解説

  • えじまきせき【江島其磧】
     
    (1667~1736) 江戸中期の浮世草子作者。京都の人。本名,茂知。通称,市郎左衛門。西鶴の影響を受け,八文字屋自笑の名義または自笑との共著で役者評判記や浮世草子を著した。著「傾城(けいせい)色三味線」「世間子息気質(むすこかたぎ)」など。

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江島其磧に近い言葉→其磧|伊江島|江島|福江島|和賀江島|江島事件|江島生島物|江島伊兵衛|江島小弥太|江島為信

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